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祝宴

ディック・フランシスの最新刊「祝宴」、残すところ数十頁となったところで驚きの内容にぶちあったった。といっても推理の行方の話ではない。

本を読んでない人には申し訳ないが、後半で小さな金属製の玉が推理のキーとなる。ところが、その玉を何に使うのかというくだりになって、「馬の子宮にビー玉のようなものを入れて、発情を抑えるのは誰もが知っている話である」、「何故かはわからないが、牝馬は子宮にビー玉を入れると胚が存在すると感じるようだ」、みたいなことが書いてある。エーッ!ホント!?

種牡馬との交配に発情を合わせたいときや、ポロなどの競技用の馬が発情で集中力を欠かないようにするのが目的らしい。薬品を使って広げた頸管に専用の器具を使って玉をいれ、出すときは、、、どうするのか書いていない。

そんなこと習った覚えはないし、「獣医繁殖学」にも書いてないようだ。私だけ知らないのだろうか、、、馬の世界では常識なのか?

確かに馬の胚は長い間左右の子宮を動き回るので、胚が子宮に与える物理的刺激が母親の妊娠認識因子のひとつではないかと考えられているけれど。馬の妊娠認識は、東大の先生が今まさに研究しているほど詳細のわかっていない世界なのに、ビー玉を入れるだけで発情をコントロールできるなんて。

牛でもビー玉で発情同期化できるのだろうか?ホルモン動態とかどうなってるんだろう?
hokudai.jpg

金曜日は冬休みをとって北大へ。
審査会用のスライドの修正で一日が終る。
いつ通っても、学内の土手でソリを楽しむ幼稚園児が沢山いる。大学があると、桜が咲いたり、銀杏が黄葉したり、冬はソリ遊びができたりと、田舎の子よりもかえって自然にふれる機会があるようにみる。こういうのをみると都会もいいな、と思う。

コメント

馬子宮に人工物で、擬似妊娠作用・・・
H君も参加した昨年の繁殖生物学会で僕が座長を担当した演題2題(まさにその東大の先生の研究室からの発表)がまさにそれがらみの話でねー。
僕も馬の子宮内に球体を入れると発情が遅れるという話はその座長席で初めて聞いて、背筋が凍りましたね。「ほんまかいな!そんなことも知らんかった僕はこんなところに座っとったらあかんのとちゃうか?!」って。

その発表での質疑応答では、やはり馬は胚の子宮内の浮遊期間に胚が子宮組織に接触する刺激が妊娠認識に大切、子宮内の広い範囲にその刺激を与えるために馬胚はあんなにも子宮内を遊走するんではないかという議論がありました。

また、その発表の後、個人的にJRAの研究者の方と馬胚についてちょっと話をしましたが、馬胚に特異的な胚のカプセル(透明帯とちゃうで)も、胚の遊走中に子宮から極度の免疫的攻撃を受けることから保護してるのではという仮説もなりたつんじゃないかという結論でした。

まあ、どちらにしても僕らからすると馬胚はホント、謎だらけだよねー。

2008/01/27 (Sun) 11:20 | KS #- | URL | 編集

玉を入れる話してましたっけ?集中力欠如してたかもしれません。
子宮を半分結紮して胚の遊走範囲を狭くしたら、とかいう話はしてましたよね。

物理的刺激だけで発情コントロールできたら面白いですよね。鉄の玉を入れて、出すときは磁石の棒にくっつけて引き出すとか。臨床では使えなそう +_+);

2008/01/28 (Mon) 21:17 | H@家畜繁殖夜話 #- | URL | 編集

興味深いですね。ひょっとしたら発情を避けたい競走馬・乗馬の世界で普及しないでしょうか。
第一発情で早く排卵すると受胎率が落ちるので、ビー玉で第一発情を遅らせるとか・・・・

2008/02/06 (Wed) 20:35 | hig #P1tgBd9U | URL | 編集

>hig 先生

先日、H大の先生に聞いたところ、南米ではポピュラーな方法だそうです。Googleで検索すると、最近北米でも興味を持っている獣医師が出てきていることがわかります。

ネットで調べた範囲では、発情が遅延するのが5割で、遅延日数も数日から数ヶ月とばらつくようです。
もうワンステップ技術革新があると面白そうですよね。

頚管を弛める薬品とビー玉を出し入れする方法がわかれば、うちの馬や牛でやってみても…

2008/02/07 (Thu) 10:07 | H@家畜繁殖夜話 #- | URL | 編集

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