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大雨、虚無

毎日ハァと息をつけばもう夕方になっている感じです。
今日は台風並みの雨の中、私以外のみんなは外で受精卵移植でした。ホント、皆さんご苦労様です。
ここのところ、受精卵移植と私の実験がバッティングする時間割になってしまっているので、根本的に調整が必要です。

子供の頃、「ネバーエンディングストーリー」観ましたか?
私は、映像(たぶんテレビ)の後で本を読みました。図書館で借りたでかい本で、装丁が映画と同じに2匹の蛇が尻尾をくわえあって輪になってるやつでした。虚無って怖いですよね。人間の心に忍び寄る…。ファルコンとアトレイユは偉いですよね。

実は去年の11月から体外受精胚がさっぱり発生しなくなってしまいました。全く恥ずかしい話しですが、苦悩すること3ヶ月、どうも自前のBOではなく市販のものを使うと以前通りの発生率が出る事がわかりました。だけど、BOなんて単純な組成の培地を作り間違えるわけもないし、何が悪いのかわからない。

てなわけで5ヶ月以上、ひたすら失敗実験を繰り返しました。
怪しいと思うことは片っ端から試しましたよ。これはないだろ、というようなことも地道にひとつずつ試しましたよ。試験管の洗浄も疑ったし、ガスボンベ庫のカギまで借りて配管とガスを確認しました。ちゃんと炭酸ガスと窒素ガスがつながってましたよ。もちろん、、、

失敗を繰り返して4ヶ月目にはついに私の心にも「虚無」が忍び寄ってきました。何かが「もういいじゃん」、「やめちゃえよ」、「おまえは悪くないよ」とささやくのです。ホント、もう一年くらいほっといてやろか!とも思ったのですが、体外受精ができないとまずい課題もあるし、虚無に屈するわけにはいきません。そんなときは仲間の力を借りるしかありません。M橋さんやM安さんにもさんざん相談しましたが、やっぱり自前のBOではさっぱり発生せず。でも、とても大きな心の支えでしたよ。

ところが、先日あるとんでもなく古い試薬が使われていることが判明しました。これはもちろんBOには使っていませんが、PBSを作るのに使われていました。色褪せた和光のラベル、試薬特級、学生の頃さんざんみたまさにあのラベルです。PBSは自分で作ってなかった、全く盲点でした。
媒精後二日目にシャーレをインキュベータから出して顕微鏡にのせたときは、「期待しちゃ駄目だ、今まで5ヶ月間裏切られ続けてきたじゃないか、今度も不等分割でみんな発生停止さ、」、てな感じでしたが、きれいに分割してるじゃないですか!!!コントロールの市販BOの区とも遜色なさそうです。やった、復活!!まさか、あんな試薬ひとつで発生しなくなるなんて、未だに信じられません。とにかくもう一回自前のBOで発生するれば真の復活ですよ。今日、媒精しましたからね、皆さん。

虚無は去ったかに見えます。
でも、うまくいって当たり前のことで5ヶ月以上悩んだかと思うと再び虚無に飲み込まれそうな気がします。ここは逆転の発想、失敗から何かを学べ、ですかねぇ…

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