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ドキュメンタリー「子牛誕生」

(前回のエントリー、協奏曲-->狂想曲でした…)

大学の時代の指導教授は、カミさんと共通のまぁ何というか恩師で、仲人でもあります。
先生とは年に一回は痛飲することにしています。

で、いつだったかしこたま酔っぱらってお聞きした、先生が農学の道を志したきっかけ(のひとつ)が「ドキュメンタリー子牛誕生」です。
これは昭和42年にNHKで放送されたドキュメンタリーで、根釧原野の厳しい自然のなかでたった3頭の乳牛を飼って生きる家族の映像記録です。

先生曰く、産れる子牛が雌であれば酪農を続けられるが、雄なら離農という厳しい暮らしのなかで、産まれた雄の子牛をと殺場に引いていく男の子を見て、子牛の性を制御するような技術を開発する研究が必要だと痛感したとか。
その後、平成になって牛を3頭しか飼っていない酪農家はいなくなりましたが、私が牛の受精卵の性判別キットを開発する仕事に関わることができたのも不思議な縁だなぁと思います。

ところで、このドキュメンタリー、NHKアーカイブスで検索していくと見つけることができます。
ところが、どうもこの番組は視聴できない(らしい)。
NHKの腹立たしいところは、受信料を取って番組を作っておいて、もう一回みたい人からまた金を取る、しかもダウンロードは不可でストリーミングでみるだけ。
さらには、やっと検索で見つけても出てくるのはタイトルだけで再生できるのかできないのかも書いていない。
何とかならんか、NHKさん。

このドキュメンタリーの内容は、「TVドキュメンタリスト;鈴木肇 著」という書籍でわずかに知ることができます。
牛の性判別の話をするうえでの原点がこのドキュメントのなかにあるような気がして、是非一度、映像を見てみたいと思っていますが、叶っていません。