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初仕事、黄体の見極め

今年最初の大樹の農場調査に行ってきました。

昨年は、調査日はすべて快晴というすばらしい一年でしたが、今年も寒さは厳しいけど快晴のもとでのスタートとなりました。
データの取り方には沢山の不安を抱えながらの微速前進ですが、まずはという感じです。

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受精卵移植の時、受卵牛を選ぶときの黄体検査では、黄体のサイズが気になると思います。
だけど、黄体って大きければいいんですか?
どんな基準で黄体を評価していますか?
そもそも、現場で黄体の善し悪しって判断できるもんですか?

硬さとか、他にも気になることがあるかもしれませんが、とりあえずサイズのことを少し考えてみたいと思います。

英国ノッティングハム大学のMann博士は、黄体機能と受胎性の関係ですばらしい研究をされています。

例えば、、、


「雌牛における黄体サイズと血漿プロジェステロン濃度」

G.E. Mann (2008) Animal Reproduction Science 115:296-299

一般に、大きな黄体はより多くのプロジェステロンを産生し、血漿中のプロジェ
ステロン濃度も高くなると考えられている。この研究では、実際に黄体のサイズ
が血中のプロジェステロン濃度を決めているのか明らかにする。データは、非泌
乳(乾乳牛?)における様々な黄体期における黄体重量と血漿プロジェステロン
濃度をこれまでの研究データから再解析した。これらの研究では、試験牛は発情
同期化され、発情後day5、day8およびday16に屠殺された。黄体重量と血漿プロ
ジェステロン濃度は、day5とday8の間で増加した。血漿プロジェステロン濃度は
day8とday16の間でも増加したが、黄体重量は増加しなかった。day5において、
黄体重量と血漿プロジェステロンの間に強い正の相関が認められた(r^2=0.64;
p<0.001)。しかし、そのような相関はday8およびday16では認められなかった。
これらの結果は、黄体形成の初期には黄体サイズとプロジェステロン濃度の間に
関係があるが、day8以降は関連がないことを示した。


というわけで、非常に短い論文ですが、非常に興味深いデータを示しています。
論文中の図を見てもらうと非常に良く理解してもらえるのですが(ここに載せて良いものかわからないので不掲載…)、発情後8日目(発情=0)には黄体のサイズと血中のプロジェステロン濃度にはまったく相関が無くなってしまうと言うことです。

うちの場合、7日目に黄体検査を行いますから、そのときの黄体サイズはあまり評価しても意味がなさそうです。
この論文では、5日目と8日目の間のデータがありませんので、厳密にはいつまでの黄体サイズがプロジェステロン濃度を表していて、いつから意味が無くなるのかわかりませんが、黄体を評価するなら5日目くらいの初期の黄体を見ろということになります。

5日目くらいの黄体を見ることはどんな意味を持つのか、、、
黄体シリーズは続く(かもしれない…)

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