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パワーバランス

科学論文を書いて専門誌に投稿すると、同業者であるエディターが、これまた同業者である査読者2-3名に論文の審査を依頼し、あーでもないこーでもないとコメントがついて帰ってくることで、論文のクオリティーと信頼性が保たれています。

このとき、著者と査読者の間には明確な力関係があって、査読者が受理しないといったらよっぽどのことがない限りその雑誌に論文は掲載されることはないし、くだらん(と思う)コメントでも査読者が強硬に主張してくれば、よっぽど勘違いでもない限り無視することはできないわけです。

査読者がライオンの群れなら、著者は草陰に潜むトムソンガゼルの赤ちゃんみたいな、、、
査読者がたとえ30そこそこの若造でも、結構牙は鋭いですよ、みたいな、、、

著者側は受け身ですから、「この処理を選択した理由が理解できません」みたいなコメントがくると、「何でその処理?ぜんぜんダメ、根本的にダメ」みたいにグサグサくるわけです(個人差あり)。

無茶とはいわないまでも、そこはスルーしてもいいんじゃない、ってとこに駄目押しの「しっかりやれよ」的な一言付きのコメントが来たとき、むむむっ、となりますよね。
査読者が若手なのかもしれないし、実はその道のビックネームなのかもしれないので、どうしようかと葛藤するんだけど、なかなか真っ向から戦いは挑めないです。

若いうちは論文の書き方も悪いし、実験の設計も悪かったりして、コテンパンにやられるので、ついに自分が査読依頼が来たときにはヤッタルデー、若手からの投稿だったりすると教育的指導をかましてやるゾ、となるんですよねぇ。

でもその道の重鎮からの投稿だと、こちらは匿名だと思ってもコメントのトーンは低めになりますし。

だから査読をするときは、分け隔てなく、丁寧に、自分が傷つく言葉は使わないように気をつけてます。
査読は論文と雑誌をよくするためにやってるわけですから、みんなが気持ちいい方がいいですよね。

昨日帰ってきた査読結果に不満があるわけじゃないですよ、、、ぜんぜん違いますよ、、、
一言一言丁寧に返事を書いて、査読者に理解してもらうしかないんです。
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